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ピックアップコラム

こんなトランシーバーが欲しかった!M2Mがこれまでのトランシーバーの問題を解決!

  • 2016.04.11 更新
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複数の相手に一斉に音声を届けられるトランシーバー。普段の生活で目にすることは少ないかもしれませんが、国内では警察やタクシー、イベントや店舗といった各シーンにおいて数百万台規模で利用されている、重要な通信手段です。そんな無線トランシーバーシステムですが、電波の届く範囲や使用できる周波数が限られていることが欠点でした。

この課題を解決したのが、アイコム株式会社より昨年9月に発売された「IP500H」。日本初のLTE通信モジュール内蔵のIPトランシーバーです。

非常に反響の大きいこのシステムを支えているのは、様々なデータをインターネット経由で制御するM2M。この画期的な仕組みに迫ってみましょう。

既存のトランシーバーの仕組み

既存のトランシーバーは、大きくは「特定小電力トランシーバー」「簡易型業務用無線」「MCA無線」の3つに分かれます。

「特定小電力トランシーバー」は近距離使用がメインで、届く距離は100m~200mほど。多くはイベントや店舗、工事現場といった場でスタッフ間の連絡に使われます。

「簡易型業務用無線」は中距離用で、約2km~3kmが電波圏内。主に警備会社や大型ショッピングモールなどで利用されています。

そして「MCA無線」は遠距離用業務無線。半径約30km~50kmの距離に音声を届けることができるため全国で利用する場合もあり、運送・宅配業、タクシー、バスなど、広範囲を商圏とした業種に利用されています。

これらの無線システムの長所は、同時に複数名で音声情報を共有でき、通話ができること。携帯電話にはないメリットです。

しかし一方で、短距離であれ遠距離であれ、通信は「電波の届く範囲」に限られているというデメリットが。通話は利用するスタッフ間で共通の「周波数」で使用することが大前提。つまり、誰かが発話している時はそのチャンネルを独占することとなり、同じグループの他のスタッフは音声を聞くことしかできません。

M2Mがトランシーバーの課題を解決

複数名で通話できる従来型トランシーバーのメリットはそのままに、通信上の課題をクリアしたのがM2Mを活用した「IP500H」トランシーバーです。

まずは通信範囲。auの4G LTEの回線を使用しているため、携帯電話が使えるところであれば日本全国どこでも使用することができるようになりました。これまでもIPトランシーバーはあったものの、 LTEによる高品質通話の実現はまさに画期的です。

そして通話システム。多くの無線システムでは、1人が発話している間、他のメンバーはただ聞くことしかできませんでした。新システムでは、4G LTE回線の特徴を活かし、同時通話・多重通話に対応。携帯電話と同じような自然な同時通話に加え、複数名での多重通話も可能となりました。通話会議や割り込み連絡など、従来は不可能であった使い方もできるようになったのです。

さらに、従来型の業務用無線の使用には無線免許や自社基地局が必要なケースもあり、運用のための時間やコストも見逃せない課題でした。

KDDIが一括制御するM2Mシステムを用いたIPトランシーバーなら、こうした企業側に生じる課題からも解放されるのです。

無線トップ企業が開発の端末

端末の開発を手掛けたのは、業界大手のアイコム株式会社。業界最小クラスのコンパクトサイズで洗練されたデザイン性に加え、防塵・防水、10時間以上持続バッテリーなどの機能性も抜群。利用シーンを選びません。

さらにGPSデータの表示や従来の無線との連携など、多彩な拡張機能の実装も可能です。

つながり易さ、使い易さ、安価なランニングコストと、従来の無線の問題を全て解決したLTE通信のIPトランシーバー。M2Mがまたひとつ、通信システムに革命を起こしました。

(文:四方美架)